SUS321とは安定化ステンレスと呼ばれ、SUS304にTi(チタン)を添加し溶接による耐食性の低下を改善したオーステナイト系ステンレス鋼です。
ステンレス鋼に不働態被膜を形成する目的で添加されているCr(クロム)は高温化でC(炭素)と結合し、炭化クロムを形成しやすくなります。
炭化クロムは不働態被膜を形成できなくなるため、耐食性が低下します。
Ti(チタン)はC(炭素)と結合し易い元素であるため粒界腐食を防ぐことができます。
SUS304と同じく溶接性に優れていますが切削性はSUS304より劣ります。