S45Cとは機械構造用炭素鋼の代表鋼種でC(炭素)の含有量が0.45%前後含む材質です。焼き入れに必要な0.3%を超える炭素量があるため熱処理を行い強度を高めて使用することが一般的です。熱処理によって強度を上げる必要がある時はS45Cを、熱処理が不要の時はSS400と使い分けることが多いです。炭素量が多い分、耐食性はSS400と比べると劣ります。溶接にはあまり向かないため注意が必要です。 S45Cの成分表 C(炭素)Si(ケイ素)Mn(マンガン)P(リン)S(硫黄)Ni(ニッケル)Cr(クロム)Ni+CrFe(鉄)0.42-0.480.15-0.350.60-0.900.030以下0.035以下0.20以下0.20以下0.35以下残部 S45Cの機械的性質 引張強さ降伏点引張強さ伸び絞り硬度N/mm2N/mm2%%HBW焼きならし345以上570以上20以上-167~229焼きなまし----137~170焼入れ・焼戻し490以上690以上17以上45以上201~269