Steel Type

取扱鋼種

C1220とは微量のP(リン)を添加することによって脱酸し水素脆性を改善した純銅です。古い図面にはTCuと記載されていることがあります。
C1100では、高温(約600℃)に加熱すると水素脆化を起こす可能性がありますが、C1220は水素脆化の心配がありません。
ただしC1100やC1020と比べると熱伝導率、導電率が劣ります。
加工性が良く、板材は建築用や仏具に、銅管は空調機器に多く使用されています。
通常、CO2レーザー加工機でリン脱酸銅板を切断することに消極的になる加工業者が多いですが、当社では概ね3mmまでのリン脱酸銅板を切断することが可能です。

C1220の成分表

Cu(銅)

Pb(鉛)

Fe(鉄)

Sn(錫)

Zn(亜鉛)

Al(アルミニウム)

As(ヒ素)

Be(ベリリウム)

Mn(マンガン)

Ni(ニッケル)

Si(ケイ素)

P(リン)

その他

99.9以上

0.015-0.040

C1220の寸法表

H

H

1/4H

1/4H

(mm)

100xCOIL

200xCOIL

365x1200

1000x2000

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

0.07

0.08


0.2

0.25

0.35

0.4

0.5

0.6


0.8


1



1.2



1.5


1.6


2


3

※自社切断可能寸法

C1220の物理的性質

比重

熱伝導率

導電率


[W/(m・K)](20℃)

IACS(%)

8.94

339

85

※参考値

C1220の機械的性質

引張強さ

伸び

ビッカーズ硬さ

(N/mm2)

(%)

(HV)

O

195-255

35以上

60以下

1/4H

215-275

25以上

55-75

1/2H

245-315

15以上

75-90

H

275-345

90-105

EH

315以上

100以上

※参考値

C1220の板厚公差

365x1200

1000x2000

0.1以上0.15以下

±0.02

0.15を超え0.25以下

±0.02

0.25を超え0.35以下

±0.03

±0.06

0.35を超え0.50以下

±0.04

±0.07

0.50を超え0.80以下

±0.04

±0.08

0.80を超え1.2以下

±0.05

±0.10

1.2を超え2.0以下

±0.06

±0.12

2.0を超え3.2以下

±0.08

±0.15