取扱鋼種

C5210(バネ用リン青銅2種)
レーザー加工対応鋼種 / 伸銅品

C5210とはCu(銅)に7.0%から9.0%のSn(錫)を添加した合金で、主に板バネとして使用される材質です。
リン青銅の代表鋼種であるC5191よりSn(錫)の含有量が多いため、強度、バネ性が高くなります。
その反面、Cu(銅)の割合が少ないためC5191より導電性は劣ります。
C5191よりもバネ性や強度が必要なコネクターやスイッチ等の電気材料用として使用されます。
通常、CO2レーザー加工機でリン青銅板を切断することに消極的になる加工業者が多いですが、当社では概ね3mmまでのリン青銅板を切断することが可能です。

C5210の成分表

Cu(銅) Pb(鉛) Fe(鉄) Sn(錫) Zn(亜鉛) Al(アルミニウム) As(ヒ素) Be(ベリリウム) Mn(マンガン) Ni(ニッケル) Si(ケイ素) P(リン) その他
59.0-62.0 0.02以下 0.10以下 5.5-7.0 0.20以下 0.03-0.35 Cu+Sn+P99.5以上

C5210の寸法表

(mm) H
100xCOIL
1/2H
180x1200
H
180x1200
EH
180x1200
0.05
0.08
0.1
0.12
0.15
0.16
0.18
0.2
0.25
0.3
0.35
0.4
0.45
0.5
0.6
0.7
0.8
1
1.2
1.5
1.6
2
2.5
3

※自社切断可能寸法

C5210の物理的性質

比重 熱伝導率
[W/(m・K)](20℃)
導電率
IACS(%)
8.8 63 12

※参考値

C5210の機械的性質

引張強さ
(N/mm2)
伸び
(%)
ビッカーズ硬さ
(HV)
1/2H 490-610 20以上 185-235
H 590-705 11以上 210-260
EH 685以上 9以上(0.2mm以上) 230-270

※参考値

C5210の板厚公差

400mm以下
0.05以上0.8以下 ±0.005
0.08を超え0.15以下 ±0.010
0.25を超え0.40以下 ±0.020
0.40以上0.55以下 ±0.025
0.55を超え0.70以下 ±0.030
0.70を超え0.90以下 ±0.035
0.90を超え1.2以下 ±0.040
1.2を超え1.5以下 ±0.045
1.5を超え2以下 ±0.05
2を超え3以下 ±0.06
3を超え5以下 ±0.08
5を超え7以下 ±0.10

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